ホームエレベーターのある暮らし

広がる狭小地3階建てプランニングの可能性

課題 1

都市型狭小住宅は
3階建ての計画になる
場合が多い。

上下階の移動をいかにスムーズにできるようにするか

一般的には、使用頻度の高いLDKや、洗面室・浴室などの水回りを2階にすることが前提となる場合が多く、居室を3階に、玄関やガレージ、さらにスペースに余裕があればもう一つ居室を1階に配置する計画が多い。

課題 2

階段は
十分なスペースを採らないと
急で危険な場所になる。

高齢になった時にも安全・安心を確保するには

緩やかで無理のない踏み段の高さに抑えるには、十分なスペースを確保する必要がありますが、階段はデッドスペースを生む主たる要因です。効率よく空間を使うには、場所や方法を十分に検討する必要があります。

課題 3

限りある空間のすべてを
利用価値のある空間と
する必要がある。

隣接環境、日あたり、通風への対策も重要課題

狭小地に限らず都市型住宅の場合、すべての空間で十分な“日あたり”を確保することが難しく、とくに1階部分では“通風”も十分ではないケースがある。

日あたりが悪いけど、暮らしやすさを考えると・・・LDKは2階になっちゃう!?

すべてのスペースを有効に
活用したいはずの狭小プランに、
暮らし方が追い付いていけない

狭小地住宅の設計で、
あきらめていたことを
“あきらめない”へ。

Chapter 1

ホームエレベータが変える
都市型狭小住宅

ホームエレベーターを設置し
上下階への移動を快適に

家族がいちばん使う場所が日あたりもよくて、風も入って、眺めがいい。3階にLDKを計画できるとうれしいわ♪
「シニアになっても大きなプランの変更やライフスタイルを変えなくて良さそう!!」「上の階ほど日あたりや風の通りは良くないけど半地下みたいに落ち着くから書斎には最適な場所だ!!」
使用頻度
滞留時間
3F
LDKは言うまでもなく生活の中心です。都市型狭小住宅の場合、光、風、眺め、これらの条件がもっともそろう場所が3階であることも言うまでもありません。ホームエレベーターによって、3階にLDKを計画することが無理なく可能になります。
2F
子供部屋や寝室などの使用時間帯は主に朝と夜になり、平日は、仕事や学校があるため、日中はほとんど使用されない場所となります。子供部屋や寝室などの居室を2階に計画する方が、より理にかなったプランになる場合があります。
1F
中~低
ホームエレベーターがあれば上下階の移動ストレスを軽減できるので、1階の居室をより有効に活用できる可能性が高まります。重い荷物の移動もスムーズにできますから、集中収納スペースとして活用できるメリットがあります。

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Chapter 2

LEVEL Architectsが提案する
都市型狭小住宅の暮らし

家族構成
4人家族(夫・妻・小学生2人)

限りある土地の全てを利用価値のある空間とするには、土地選びも重要なポイントなんです。
年に何件か狭小地の住宅の設計依頼を頂きますが、宅地が決まっていなければ、土地選びのアドバイスからお付き合いさせていただきます。一般的に採光は、南向きが好まれますが、狭小住宅には、北向きの柔らかな採光が合うんです。

おすすめプラン
設計アドバイザー

LEVEL Architects
一級建築士

出原 賢一izuhara kenichi

LEVEL Architects
一級建築士

中村 和基nakamura kazuki

アドバイス1

暮らしやすい家二つの移動ルートで空間構成を
機能的に分割

3層のAゾーンと、4層のBゾーンを組み合わせた都市型狭小3階建て住宅です。
Aゾーンには、バリアフリーで移動可能なホームエレベーターを上下階移動の主動線として採用。主要な居室とLDKをレイアウトしています。Bゾーンには、階段を配置したスキップフロアを採用。4層の空間があり、玄関、洗面室、浴室など機能的なアイテムを効率的に並べています。また、階高を調整することで4層目に小屋裏収納スペース(ロフト)を作り、狭小プランで不足しがちな収納量の確保を図っています。
狭小地のプランをここまで機能的な空間構成にすることができた点において、階段とホームエレベーターという二つの移動ルートがある強みは大きいものであると考えています。

スキップフロアとは、中間階の空間を作りフロアに段差をつける建築方法です。
スキップフロアを採用したBゾーンのメリットは、収納量確保のほかにフロアの高低差によって体感する空間が増え、広く感じる事です。
さらに、フロアの段差を利用して窓を設置するなどの工夫を行なえば、風通しが良く、日当りも良い家を作ることが出来ます。

アドバイス2

庭で過ごす贅沢な時間屋上テラス、屋上ガーデニング
を楽しむ

都市型狭小プランの場合、庭を楽しむ場所を作ることはなかなかできませんが、ホームエレベーターを使ったこのプランの屋上庭園なら暮らしに潤いを与えます。
また、ホームエレベーターと階段という2系統の上下移動手段を持つことによって、屋上ばかりでなく、居住空間全体が移動しやすい本当の意味でのバリアフリー空間になると考えています。
狭小住宅の場合、とくに階段の配置、大きさが全体の設計に大きな影響を与えるものですが、もう一つの階段であるホームエレベーターを導入することによって、その分のスペースを考慮したとしても、むしろ空間の構成や生活における利用価値は高まると考えます。

アドバイス3

家とともに暮らすライフスタイルの変化に
対応する機能的な空間

「どの世代の方にも暮らしやすい空間であること」が建築の課題として、とても大切になってきています。
家を建てた時と同じようなライフスタイルをずっと続けていくわけではありません。暮らすということ、つまり時を過ごせば、人の暮らし方は変わります。それに家も応えていかなければなりません。
たとえば人の筋肉は20代をピークに徐々に減少し、60代には約20%少なくなると言われています。もちろん高齢になった場合でも、都市型住宅とホームエレベーターの組み合わせは、その空間の利用価値を持続させる(サスティナブルな)可能性があります。

敷地面積63.00m²/建築面積40.29m²(約69.95%)
  • 1F面積29.69m²
  • 2F面積36.84m²
  • 3F面積40.29m²
  • LOFT
  • RF
  • 1F
  • 2F
  • 3F
  • RF
  • 1F 面積 23.69m²
階段導線
例えば、平日の帰宅時は、玄関から2階の自分の部屋に上がり仕事着から部屋着に着替えて、洗面室で手洗いやうがいをしてからLDKに上がる。そのような1階ずつの細かい上下階移動の主動線は階段を使うケースもあると考えました。
ホームエレベーター動線
休日などお出かけから帰って来た時、お買い物の荷物がある場合や、お友だちが遊びに来た時は、ホームエレベーターで3階のLDKにストレートに移動します。また2階のテラスでは干せないような毛布やシーツなど大物は、ホームエレベーターで屋上まで運び、干すことも楽にできます。
エントランス・インナーテラス
玄関框(かまち)などの段差を一切なくしてオールフラットな床に仕上げ狭い思いをしないエントランスに。
帰ってきたら履物はそのままワイドな玄関クローゼットに収納、モノが溢れてしまいがちなエントランスを“何もないエントランス”にすることで狭小住宅の狭さを解消します。
洋室1(書斎スペース)
隣地視線を遮りながら室内に明るい日ざしを採りこむハイサイドライト(窓)を東面の横幅いっぱいに設置しました。縦すべりの開閉タイプを選べば風を室内に入れることも可能になります。
窓:ハイサイドライト・ローサイドライト
隣地と接する東西の窓は、隣地視線を遮る位置に効果的に配置。
天井側に寄せたハイサイドライト、床側に寄せたローサイドライトを組み合わせて、日ざしや風を室内に採りこみ、明るく快適な生活空間を実現する都市型狭小プランを計画しました。
  • 1F
  • 2F
  • 3F
  • RF
  • 2F 面積 36.84m²
おしゃれ導線
部屋に洗面室が隣接していれば、わざわざ部屋にドレッサーを置く必要もありません。スペースも有効に使え、お出かけ前の準備がスムーズになる計画としました。
洗濯物動線
洗濯物が出る場所、洗う場所、干す場所、しまう場所がコンパクトに集まっています。テラスに干せないような大物洗濯物は、ホームエレベーターで屋上に運んで干すこともできます。
洋室2・洋室3(オープンスペース)
家族構成の変化に柔軟に対応できる空間としました。
2階フロアは、ワンルームとして使うことも、ドアを設けて2つの居室に分けて使うことも可能になっています。
洗面室・トイレ・洗濯機スペース
居室の近くにあると便利な生活機能をすべてまとめました。
お出かけの準備や帰宅時の着替え、着替える時に出る洗濯ものなど、上下階の移動をしないで済ませることができる設計になっています。
スリット格子
道路側からの視線をさえぎり、日差しと風を室内に採りこむ。
またデザインの重要な要素としてモダンな印象、全体の統一感を引きだすため、二層にわたりスリット格子を採用しました。
  • 1F
  • 2F
  • 3F
  • RF
  • 3F 面積 40.29m²
タタミ室(中3階スペース)
LDKから1段下がったスペース(中3階)に居室として使えるタタミ室。
ご両親が泊りに来た時のゲストルームや、奥さまの趣味室などさまざまな用途に使える多目的な空間として活用可能です。
LDK
LDKは言うまでもなく生活の中心です。都市型狭小住宅の場合、光、風、眺め、これらの条件がもっともそろう場所が3階であることも言うまでもありません。
家族がいちばん使う場所を、いちばん快適な場所にする。ホームエレベーターによって、3階にLDKを計画することが無理なく可能になります。また将来、高齢になった場合でも、大きく間取りやライフスタイルを変えなくて済むメリットも大きいと考えています。
  • 1F
  • 2F
  • 3F
  • RF
  • ロフト、RF(屋上)
ロフト
階⾼(天井高)を⼯夫することで3階上部にロフトを配置。ロフトの室内ドアを開ければLDKともつながり、ロフトで遊ぶ子どもの様子を見守りながらお料理をすることもできます。
屋上
都市型狭小住宅の場合、屋上の空間を庭として使うプランがお薦めです。日あたりもよく、風も気持ちよく、暮らしに潤いを与えてくれるガーデンライフがより身近になります。

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おすすめプラン設計アドバイザー

  • 出原 賢一いずはら けんいち
  • 1974年生まれ
  • 芝浦工業大学大学院工学研究科建設工学専攻修了
  • 納谷建築設計事務所を経て、 2004年LEVEL Architects設立.

おすすめプラン設計アドバイザー

  • 中村 和基なかむら かずき
  • 1973年生まれ
  • 日本大学理工学部建築学科卒業
  • 納谷建築設計事務所を経て 、2004年LEVEL Architects設立

LEVEL Architectsについて

カーサブルータスやモダンリビングなど、主な住宅特集雑誌で常にさまざまな作品が取り上げられ、テレビ朝日「建物探訪」、日本テレビ「スッキリハウジング」にも注目の住宅として登場。個人住宅から店舗・商業建築まで幅広い分野の設計デザインをカバーし、リノベーションも数多く手がける。
LEVEL Architectsは、設計を「クライアントの思いを形にする仕事」とシンプルに言い切るが、斬新かつフィット感あふれるアプローチは、いつもクライアントのこころをワクワクさせています。

<出版物>

  • 2015
    • 『住まいの設計9・10月号』扶桑社
    • 『住まいの設計3・4月号』扶桑社・・・ほか
  • 2014
    • 『TOWNHOUSE DESIGN』BRAUN
    • 『ここが自慢 建築家と建てた家』ニューハウス出版・・・ほか
  • 2013
    • 『CHX』Creative Home
    • 『LIFE STYLE』The bund・・・ほか

<WEB>

  • 2015
    • japan architects
    • 『100%LiFE』・・・ほか
  • 2014
    • 『archdaily』
    • 『archello』・・・ほか
  • 2013
    • 『domus』
    • 『morfae』・・・ほか

他多数

http://www.level-architects.com/index.html

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