日常の管理について
運転開始時の点検
毎日の運転開始時に一往復し、異常の有無を確認してください。
点検のポイント
点検項目 | 想定される危険 |
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ドアの開閉はスムーズか | ドアの開閉がスムーズでないときは、しきいの溝にゴミが詰まっているかもしれません。ドアの開閉の不良によって、エレベーター内に閉じ込められるおそれがあります。 |
はさまれ防止センサーをさえぎるとドアは開くか | センサーをさえぎっても、ドアが開かない場合は、センサーが機能していません。ドアに挟まれて怪我をするおそれがあります。 |
非常ブザーボタンでブザーはなるか | 万一、ルーム内に閉じ込められた場合に、非常ブザーが使用できないと外部の人に異常を伝えることができません。 |
電話機は使えるか※ | 万一、ルーム内に閉じ込められた場合に、電話機が使用できないと外部の人に異常を伝えることができません。 |
異音・水跳ね音・異臭はないか | 機器が故障していた場合、エレベーター内に閉じ込められるおそれがあります。また、水跳ね音がする場合は、エレベーターピットに水が溜まっている可能性があります。その場合、巻上ロープなどの機器に錆が発生して強度が著しく低下するなど、重大な事故が起こるおそれがあります。 |
- ※
電話の回線種別、配線を変更された場合は<電話の回線種別および配線の変更時の注意点>を参照してください。
異常がある場合は、メンテナンス会社に点検を依頼してください。
定期的な自己点検
以下の事項は月1回程度を目安に定期的に確認し、異常の有無を確認してください。

点検のポイント
点検項目 | 想定される危険 |
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懐中電灯を使って、最下階のしきいの隙間からピット内をのぞき、水たまりや浸水痕がないか | エレベーターピットに水が溜まると、巻上ロープなどの機器に錆が発生して強度が著しく低下するなど、重大な事故が起こるおそれがあります。 |
お知らせランプの「停電時運転用バッテリー警告ランプ」が点灯していないか | 停電時にバッテリー運転が動作せず、ルーム内に閉じ込められるおそれがあります。 |
異常がある場合は、メンテナンス会社に点検を依頼してください。
緊急の連絡先の明示
緊急事態が発生した場合に備え、建物内の見やすい場所およびルーム内にメンテナンス会社の連絡先を明示してください。

管理用キースイッチの保管
管理責任者が管理用キースイッチのキーの保管を行ってください。
清掃
- 乗場とルームのしきい溝は常にきれいに清掃してください。
- ドア、ルーム内、床面は常にきれいに清掃してください。
- 乗場の周辺に点検の妨げとなる物を置かないでください。

電話の回線種別および配線の変更時の注意点
電話回線や配線を変更される場合には下記を注意ください。
- 1)ダイヤル回線→プッシュ回線、プッシュ回線→ダイヤル回線へ変更した場合
電話回線の種別を変更された場合には、電話機本体の「回線種別切換えスイッチ」の設定を変更してください。
- 2)電話配線を変更した場合
リフォーム等で電話配線を変更した場合は、電話配線工事を依頼される業者にエレベーター内の電話機も接続するようご依頼ください。
- 3)IP電話に変更される場合
建屋の電話回線をIP電話に変更される場合には、エレベーター専用に固定電話回線を残し、エレベーター内の電話機には固定電話回線を接続してください。IP電話は停電時に使用できなくなるなど、緊急時に外部と連絡が取れなくなります。
